Asahi's notebook

大麦小豆二升五銭

備忘録

 何日か前(いや、2週間ぐらい前だったかもしれないが)、大好きな小説家の坂口氏がツイッターでしていた発言が目に留まった。細かいところは忘れたが、おおよそ以下のようなもの。
「日本の自殺者は今のペースで減っていけば、10年後には0になる計算だ。おれは不可能だとは思っていない。…(中略)もし自殺者がいなくなれば、今の政権というか社会の体制は崩壊すると思うので、おれはそっちから攻めます」
 すごいと思った。このセンスの冴えはさすがだ。(坂口氏は自身の携帯番号をネット上で公開し、死にたい人からの電話を受けている)
 
 自分ならどういう方法があるか、ふと思いを巡らせた。答えは案外すぐに出た。
「ふつうの老若男女が、自分と同じくらいの体格の人間を担いで、気軽に歩き回れるぐらい」の体力、身ごなしが当たり前になれば、随分と変わるだろう。
 別に難しいことではない。ただ今の日本では、誰でも出来ることでもないかと思う。ただそれは、現代の私たちが人類史で稀に見るほどに、身体の使い方が下手になってしまっているからに過ぎない。
 
 まあ、今のところは「社会」より自分の満足が優先なのだが……。周囲の人々に対して何が出来るか考える段になったら、これを基準にしようかなというつもりでいる。