Asahi's notebook

大麦小豆二升五銭

実際にやってみることに勝る練習はない

 実際にやってみることに勝る練習はない、とますます感じるようになってきた。

 

 週刊連載のマンガなどを読んでいて、2巻3巻と話数を重ねるごとに、絵柄が安定して上手になっていくのに覚えはないだろうか。私は昔、それをぼんやりと不思議に思った覚えがある。すでに膨大な量の訓練を積んでいるはずのプロなのに、最初の数冊分の連載で目に見えて絵が上達することがあるのは、どうしてなのかと。

 今ならそれはわかる気がする。いかにマンガを描き続けてきた人とはいえ、特に初めての定期連載ともなれば、描く量と密度が違うのだろう。それに、一口に上達が早いと言っても、初心者ゆえのそれと、すでに経験の蓄積がある人の「ギアが変わったとき」のそれは質が違う。後者のスイッチが入ったときは、すごい。

 

 とはいえ、次から次へと実践し続けるというのも、それが職業でもない限りなかなか簡単ではないし、私がずっと好きでいる武術など、毎日どんどん「やってみる」というわけにもいかないけれど。