Asahi's notebook

大麦小豆二升五銭

からだのこと

ここにある

整体の本、とくに体癖論を扱っている書籍で「上下型2種」の記述を読むと、たいていは決まり文句のように「ストレスで胃潰瘍を起こす」などと書かれている。この整体は巷では野口整体などと呼ばれているもので、体癖はその臨床経験と、おそらくは東洋の伝統医…

先週の稽古

フェンシングの先生とかなり時間を掛けて自由攻防稽古をする機会があった。そのとき感じたことがらが多少言葉になりそうなので、書いておこうと思う。 まず武器に慣れているかどうかはとても重要であるということ。判りきったことを言っているようだが、実際…

云年振りの型

最近はときどき抜刀の稽古をしている。ずっと前に教わったきり、何を目標に稽古したものかわからずに放ったままになっていた正座の型だ。 素手の組み技であれば、相手に影響を与えようという意思の表れが動きの妨げとなることは実感しやすい。また、先日はバ…

身の規矩と…

ヨーロッパの剣術教本によく登場する図がある。 これは1400年代イタリア北部のフェンシング・マスターによって書かれた本に載っているものだが、見てのとおり人間の体に対する基本的な太刀筋を図示したものだ。 はじめてこちらの練習用の剣を手にしたときは…

備忘録

何日か前(いや、2週間ぐらい前だったかもしれないが)、大好きな小説家の坂口氏がツイッターでしていた発言が目に留まった。細かいところは忘れたが、おおよそ以下のようなもの。 「日本の自殺者は今のペースで減っていけば、10年後には0になる計算だ。おれ…

指は第二の道具

料理をするときに使う包丁。刃物だから、うまく切るためには適切な方向に動かし、力を加えてやらなければならない。食材と刃の当たる角度が悪ければ、かなり余分に力を入れても切れないこともある。空いた手で背をしっかり押さえればよいときもあれば、押す…

西洋剣の手の内

こちらに来てから、せっかくなので西洋の古い武術がどのようなものか知りたいと思い、手始めに練習用の剣を購入してみた。片手持ちのごくありふれた、ゲームやマンガで目にするような「西洋の剣」である(通称:はがねのつるぎ)。樹脂製のもので多少刃は分…

らせん階段の登りかた

ヨーロッパの古い教会や城などを訪ねると、らせん階段にでくわすことが結構あります。特に大きな城や大聖堂と呼ばれるタイプの建造物だと、高い塔が備え付けられていてTower tourなどと銘打って、時間を区切って登らせてくれるところも多いです。 高い塔の…

シャベル術?

先週はガレキ運搬作業に精を出していました。最初の二日はシャベルを使う時間が多く、二日で5時間(以上?)くらいはやっていたかと思います。二日目の朝起きると左の前腕がちょっと張っていて、ものを掴む動きで負担がかかっていたのが分かったので、それも…

弓と左右観

祇園の八坂神社の近くに、騎射の弓(日置流)が体験・練習できる道場があります。いわゆる弓道とは少し違って、座構えから横を向いて射る形式です。観光客も多く訪れる場所で、1セット16射で1000円、といったような形式です(先生が引き方を教えてくれ、アド…

意志と空想と

一応下書きを書いて保存してはあったのですが、それにしても間が空いてしまいました。1月経っています。続きです。 先日の(もはや先月ですが)整体で順番待ちをしている間、置いてあった本をパラパラとめくっていました。整体協会の創設者である野口晴哉の…

久々の整体

先日、久しぶりに整体のT先生のところで操法(一般的には施術と呼ぶような内容を、こう呼称しています)と指導を受けてきました。できるだけ月に一度以上は顔を出すようにしていたところ、今回はかなり間が空いてしまったのですが、久々に体のことで質問をし…