Asahi's notebook

大麦小豆二升五銭

美味い店を探す

イギリスに来ました。夏の間の予定は割と未定です。どうなることやら。


イギリスの食事はまずい、とよく言われていますが、私はそういう話を振られるたびに「いや、そうでもないよ」と言い続けています。だって美味しいビールとウイスキーがあれば料理の味なんて関係ない……というのはまあ冗談で、美味しいものは色々とあります。ただ旅行などで勝手が分からないうちにランダムに店を選んで入ると、「ハズレ」を引く率は高いかもしれません。日本に比べると平均的な水準という意味では安定しないのは確かでしょう。
私は前回の滞在中に色々と試して、まあ自分としてはそれなりに良いと思える店を探せるようになってきたので、店の選び方とその感覚の練習の仕方を書いてみます。本当に感覚的なものなので、それぞれ自分に合ったやり方を見つける参考になれば幸いです。
 
やることは簡単です。外食するときに、これから入る店の外観や(見えるなら)内装、出入りしている人の様子やメニューなど、とにかくぱっと目に入る情報から感じられる雰囲気で、自分なりに予想を立てておきます。「この店はなんか料理めっちゃ美味そう!」とか「味はそこそこっぽいけど、安いからいいかな」とか「ここはこだわりがありそうだな」とか、とにかく勝手なもので構いません。
そして実際に中で食事をしてみて、事前に思っていたのとどのくらいギャップがあったかを覚えておきます。あとはこれを繰り返すだけです。旅行などで外食をたくさんする機会があれば、ぜひやってみてください。少しずつ経験が蓄積していけば、初めての場所で通りを歩いていても、「自分好みの店」がなんとなく目に入ってくるようになります。
ポイントは、外観やメニューなどの個別の情報をあまり深読みするのではなく、ぱっと見た勘で決めてしまうこと。失敗することもあります。でもだんだんわかるようになってきますよ。例えて言えば、外で偶然かかっていた知らない曲を聞いて「あ、これ好き」という感覚に近いかもしれません。無意識に聞き流していて、耳に入ったのも曲のごく一部でしかないのに、ピンとくることってありますよね。
 
あとこれにはもうひとつ効果があって、お店で食事をする度にデータ収集だと思って入ってみると、結果的にイマイチだったときでも諦めがつきます。まあ自分で選んだのだから仕方ない!と未練なく思えるようになる頃には、そこそこの勘が身に付いていることでしょう。イメージ 1