Asahi's notebook

大麦小豆二升五銭

Exeter

619日。現在お世話になっている場所から一番近い駅がAxminster。ここは小さな町だが、そこから40分ほど電車に揺られてExeterというという河沿いの街へ。
駅を出て道を一本曲がると、すぐに中心部の大通りに出られた。大学があるらしく、外国人の学生らしき人たちも複数見かける。ショッピングセンターやあれこれの店が並ぶ大通りは、古い石造りの建物をところどころに残していて、明るくも落ち着いた雰囲気。この中心部から道を12本入るとすぐに庭園・城・大聖堂などが姿をあらわす。

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メインストリートから少し入り、昼の日差しをカフェやレストランのオープンテラスでしのぐ人々を横目に見ながら、アイスクリームを買う。ワッフルコーンの上にレモンメレンゲとバナフィー(バナナ&トフィー)。赤茶けた旧市壁の横を、アイスを舐めながら半ば上の空で通り過ぎると、大聖堂の広場に出た。月曜なのだが、たくさんの人が芝生の上で談笑している。イギリス人は本当に太陽が好きだ。日差しのある夏にはここぞとばかりに芝生に寝ころぶ。
大聖堂や教会は好きなのだが、入るのは後にしてまずは足の向くまま、中心部を外れてみることにした。歩いていく途中に街の歴史を説明した看板が立っていた。なんでもこの街は昔から周辺地域の交易の拠点で、河も利用して多くの物資が集まっていたのだとか。頻繁に市が立ち、年に数回の大きな市(fair)の中には今でも残っているものもあるらしい。

しばらく暑い中をさまよって、目指していた河辺にたどり着いた。道が分からないまま適当に歩いたので大回りをしていたようだ。中心部から離れていく方向には土手一面の草花、細くなった流れと散歩する人々。ボートで遊ぶ若者たちの横を通り過ぎて建物のある方に歩いていくと、賑やかなカフェ、パブ、レストラン。こちらの方が規模はずっと小さいが、ポルトガルの港町ポルトがふと思い浮かんだ。

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熱い中(30度以上あったそうだ。イギリスではちょっとした騒ぎになる高温)をたくさん歩いたので、さすがに喉が渇き、目の前のレストランに駆け込む。こちらではポピュラーなサイダー(リンゴの発泡酒)を生で!昼下がりのテラス席で水面を眺めながら飲むサイダーは格別だ。結局そのあともコーヒーを飲んだりケーキを頼んだりしてくつろいでしまった。